冬合宿感想文

2014年1月18〜19日(土〜日)
足寄・ネイパルあしょろ



札 幌 支 部
市 川 浩 巳 参段

 今回の合宿では、初日の夜間稽古の時間に、初めてコーディネーショントレーニングを行いました。
 コーディネーショントレーニングとは、脳や身体に関する神経の関連性や表現力を高めるトレーニング方法です。
 自分は、最近このトレーニング方法にとても興味があり、札幌道場でも行っていました。
 その時は、子供達と父母の方にも協力して貰い一緒に行います。
 すると、みんな笑顔でとても楽しそうに行います。
 ですから、いつか合宿でも行ってみたいと思っていました。

 実際、少年部や一般部の人達も、みんな笑顔で楽しそうに行ってくれました。
 実は、この楽しく行うことが、今回のトレーニングの目的の一つでもあります。
 試合で勝つためには、厳しい稽古をしなければならないことは事実です。
 試合経験も豊富で、自分に目標を掲げ、それに向かって邁進できる人は、それでいいかも知れません。
 しかし、大多数の人(特に子供達)は最初からそのような考えは難しいのではないでしょうか?日本人は、練習を面白くするということをほとんど知らないと言われます。
 そこで、まずは面白くすることがどんなに効率的か?を我々指導者が認識すべきだと考えています。
 「スポーツサイエンスの世界は、日進月歩、ワープスピードで変化しています!」と、トレーナー資格を取得したときに講師の先生に言われた言葉です。
 昔は、医学の世界でもどこどこの有名な教授の手術法で受け入れられていたことが、今は科学的な根拠がないと受け入れられない時代です。
 小学校の高学年の頃までは、スキャモンの発育曲線が示す通り、神経系が最も発達する時期です。
 この時期に、空手の練習以外にもどんどん色々なトレーニングを行い、幅広くスポーツ活動に対応できる脳や神経と身体の回路をつくることは、万が一、将来空手を辞めて他のスポーツをした時にも、子供達の身体にとっては、とても有意義なのになるのです。
 今回は、急なことながらコーディネーショントレーニングのために、貴重な合宿の時間を割いて頂いた原先生、許可をして頂きました高橋師範には感謝しています。

押忍

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